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無料のキャリア相談:公的なキャリア形成支援の使い方と有料との違い

この記事のもくじ
  1. 無料のキャリア相談とは:公的なキャリア形成支援の中身
  2. 申込みから相談までの流れ:ジョブ・カードの使い方
  3. ハローワークの職業相談との違い
  4. 有料のキャリアコーチングとの違いと、選ぶときの確かめ方
  5. つらさが強いときは、キャリアの相談より先にすること

仕事の先行きを誰かと一緒に考えたいとき、無料で使える公的な窓口は、厚生労働省の委託事業「キャリア形成・リスキリング推進事業」の個人向けキャリアコンサルティングです。1回60分、対面またはオンラインで、在職中の人も、求職中の人も対象になります。求人の紹介は行わず、これまでの経験や強み、これからの希望を言葉にする場です。有料のキャリアコーチングとの違いは、費用、続け方、目的の3点にあります。この記事では、公的な無料相談の中身と申込みの流れを示し、有料サービスとの比べ方をまとめます。

無料のキャリア相談とは:公的なキャリア形成支援の中身

事業の案内にある内容を、項目ごとに整理します。

早見表:公的な無料キャリアコンサルティングの内容
項目 内容
費用 無料
対象 在職労働者と求職者(学生は学内のキャリアセンターなどへ)
時間・方法 1回60分。対面またはオンライン
場所 全国47都道府県の支援センター、およびハローワークに併設する相談コーナー
相談できること 職業選択に限らず、職業生活設計や能力開発。今後のキャリアへの不安、やりがいや目標の整理、仕事とプライベートのバランス、スキルアップ、定年を見据えた働き方
事前の準備 ジョブ・カードの作成(書ける範囲で足りる)
できないこと 職業紹介(求人の紹介・あっせん)
申込み オンラインの申込みフォーム。受付は月曜日〜金曜日の8時30分〜17時15分(祝日、年末年始を除く)

キャリアコンサルティングについて、事業の案内は「職業選択に限らず、職業生活設計や能力開発などに関して相談に応じ、助言や指導を行うこと」と説明しています。キャリア形成の専門家であるキャリアコンサルタントとの対話を通じて、こだわり、強み、価値観に気づくことが、次の一歩の手がかりになるとされています。

時間帯は、支援センター内の相談コーナーとハローワーク内の相談コーナーで異なります。ハローワーク内は平日の8時30分〜17時15分(最終開始16時)が基本です。支援センターには、平日の17時15分〜20時(最終開始19時)の枠や、土曜・日曜に実施する日があります。曜日ごとの実施状況は拠点で違うため、平日の9時前や夜間、土日を希望するときは、各支援センターに申し込むよう案内されています。

また、専門実践教育訓練給付や特定一般教育訓練給付を受けるときに必要な「訓練前キャリアコンサルティング」も、この事業で無料で受けられます。職業訓練の給付全体は職業訓練(ハロートレーニング)とは:離職後に受けられる訓練と給付で確かめられます。

申込みから相談までの流れ:ジョブ・カードの使い方

流れは4つの段階です。

  1. 申込み:事業のサイトにある申込みフォームから申し込む
  2. 日程調整:相談の日程を調整する
  3. ジョブ・カードの事前作成:これまでの経験、取得した資格、強みなどを書き出す
  4. キャリアコンサルティングの実施:60分の面談

ジョブ・カードは、厚生労働省が様式を定めた、キャリア・プランニングと職業能力証明のためのツールです。ハローワークの質問集は、求職中の人にとって「これまでのキャリアを振り返り、経験から得たことや、活かせる能力・強みなどを整理する」ものであり、作ると目標が明確になり、履歴書や職務経歴書も充実したものになると説明しています。つまり、相談の準備が、そのまま応募書類の準備になります。

パワハラの影響で自信を失っているときは、職歴を書き出す作業がつらいことがあります。その場合は、書ける項目だけ埋めて申し込めばよいと、事業の案内に書かれています。相談の最初に伝えるとよいことの例は次のとおりです。

文例(相談の冒頭で):「いまの職場を続けるか、転職するかで迷っています。上司との関係で消耗していて、自分の強みがよく分からなくなっています。これまでやってきた仕事を一緒に振り返って、何を大事にしたいのか整理したいです。」

面談で整理した内容は、面接での退職理由の説明にもつながります。話し方はパワハラ退職の理由を面接でどう話す?前向きな言い換えの例文で扱っています。

ハローワークの職業相談との違い

ハローワークでも、ジョブ・カードを使った相談や、応募書類の添削は受けられます。両者を使い分ける目安は次のとおりです。

比べる点 キャリアコンサルティング(この事業) ハローワークの職業相談
中心になること 職業生活の設計、強み・価値観・目標の整理 求人探し、応募書類の添削、面接の準備
求人の紹介 しない する(紹介状の発行まで)
進め方 事前にジョブ・カードを作り、1回60分の面談を受ける 求職申込みをして窓口で職業相談を受ける
向く段階 辞めるか迷っている。方向が決まっていない 応募先を絞りたい。書類を整えたい

方向が決まっていない段階で求人を見始めると、条件がぶれて疲れやすくなります。先に整理し、整ってからハローワークで求人を探す順番が、パワハラの後の疲れた状態には負担が小さい進め方です。ハローワークの使い方はハローワークの転職相談の使い方:失業中・在職中に受けられる就職支援にまとめています。

有料のキャリアコーチングとの違いと、選ぶときの確かめ方

民間のキャリアコーチングは、事業者が提供する有料のサービスです。無料の面談を設ける事業者もありますが、本契約の料金・期間・回数は事業者ごとに違います。公的な無料相談との違いは、次の表のとおりです。

比べる点 公的な無料相談 民間のキャリアコーチング
費用 無料 無料なのは体験や初回の面談までの事業者もあり、本契約は有料。総額を契約前に確かめる
続け方 1回60分の面談が基本 期間と回数は事業者ごとに違う。契約前に書面で確かめる
担当者の資格 事業の案内は、キャリアコンサルタントとの対話と説明している 事業者ごとに違う。資格の有無を契約前に尋ねる
目的 経験や強みの整理、職業生活の設計 目標設定と行動の伴走。事業者ごとに内容が違う
求人の紹介 しない 事業者による。契約前に確かめる

「キャリアコンサルタント」は国家資格で、資格を持たない人がこの名称や紛らわしい名称を使うことは職業能力開発促進法第30条の28で禁じられています。担当者がこの肩書きを名乗っているなら、資格の有無と登録の状況を契約前に尋ねられます。

公的な無料相談で足りない、継続して伴走してほしい、と感じたときに、有料のサービスを選択肢に入れます。その場合は、総額、契約期間、解約の条件、その場で決めなくてよいか、を面談で確認してください。確認の項目と、勧誘への返し方はキャリアコーチングとは?辞めるか迷うときに使う前に確かめることにまとめています。

つらさが強いときは、キャリアの相談より先にすること

眠れない日が続く、涙が出る、出勤が怖いといった状態のときは、キャリアの方向を考える前に、休むことと、心の相談を優先します。電話やLINEで話せる公的な窓口は仕事がつらい・限界のときの相談先:電話・LINEの窓口と受付時間にあります。気持ちを話す場を探しているなら無料のオンラインカウンセリングはある?公的な相談と有料の違いも合わせて読んでください。

職場でパワハラが続いているときは、キャリア相談とは別に、記録と相談窓口の確認が先です。窓口はパワハラの相談窓口一覧:電話番号・受付時間・できることの早見表にあります。

よくある質問

Q. 在職中でも、無料のキャリアコンサルティングを受けられますか?

受けられます。この事業の対象は在職労働者と求職者です。学生は、学内のキャリアセンターや進路指導部に相談する扱いになっています。仕事を続けながら、辞めるか残るかを整理したい段階でも申し込めます。

Q. ジョブ・カードが書けていなくても、申し込めますか?

申し込めます。事業の案内には、ジョブ・カードの作成が難しい場合は記入できるところまでで構わず、全部書けていなくてもキャリアコンサルティングを申し込めると書かれています。書けない部分は、相談の中で整理していきます。

Q. 公的な無料相談で、求人を紹介してもらえますか?

この事業のキャリアコンサルティングは、職業紹介を行っていません。求人の紹介や応募の手続きは、ハローワークや民間の職業紹介事業者の役割です。方向を整理してから求人を探す、という順番で使い分けます。

出典・参考にした公的な情報

出典の確認日:2026-10-23。制度や受付条件は変わることがあります。手続きの前に、各窓口の最新の案内を確認してください。

この記事は一般的な情報で、個別の法律判断・医療的な診断をするものではありません。

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