パワハラの相談窓口一覧:電話番号・受付時間・できることの早見表
この記事のもくじ
パワーハラスメント(パワハラ)の公的な相談窓口で中心になるのは、**都道府県労働局の総合労働相談コーナーと雇用環境・均等部(室)**です。どちらも無料で、総合労働相談コーナーは予約なしで使え、雇用環境・均等部(室)のハラスメント相談は匿名でもできます。そのほか、労働基準監督署、労働条件相談ほっとライン、みんなの人権110番、法テラスなどがあり、それぞれ扱う範囲と受付時間が違います。この記事は、労働に関する公的な窓口の電話番号・受付時間・できることを一つにまとめた早見表です(2026年10月23日に各公式ページで確かめました)。
パワハラの相談窓口の一覧表(番号・受付時間・費用)
| 窓口 | 電話番号 | 受付時間 | 費用 | パワハラの相談 |
|---|---|---|---|---|
| 総合労働相談コーナー(労働局・労働基準監督署内など全国378か所) | コーナーごと(厚労省の都道府県別一覧) | 平日。始まりは9時〜9時30分、終わりは16時30分〜17時の窓口が多く、12時〜13時を除く窓口もある。土日祝・12月29日〜1月3日は休み | 無料・予約不要 | できる(労働問題全般) |
| 都道府県労働局 雇用環境・均等部(室) | 局ごと(所在地一覧PDF) | 平日8時30分〜17時15分 | 無料・匿名可 | できる(パワハラの担当部署) |
| 労働基準監督署 | 署ごと(厚労省の相談窓口等一覧) | 平日8時30分〜17時15分(祝日・年末年始を除く) | 無料 | 労働基準法などの違反・労災の部分 |
| 労働条件相談ほっとライン | 0120-811-610 | 平日17時〜22時、土日祝9時〜21時(12月29日〜1月3日を除く) | 無料・匿名可 | 原則として専門の窓口を案内される |
| みんなの人権110番(法務省) | 0570-003-110 | 平日8時30分〜17時15分 | 通話料がかかる | 人権問題の相談窓口(職場の問題を扱えるかは電話で確かめる) |
| 法テラス サポートダイヤル | 0570-078374(IP電話・海外から 03-6745-5600) | 平日9時〜21時、土曜9時〜17時 | 案内は無料(通話料は別) | 窓口・制度の案内 |
| フリーランス・トラブル110番 | 0120-532-110 | 平日9時30分〜16時30分 | 無料・匿名可 | 業務委託で働く人のハラスメント |
番号の頭が「0120」なら通話料は無料、「0570」はナビダイヤルで通話料がかかります。総合労働相談コーナー・雇用環境・均等部(室)・労働基準監督署は全国共通の番号がないため、厚生労働省の一覧から自分の地域の番号を探します。総合労働相談コーナーの378か所は、厚生労働省「総合労働相談コーナーのご案内」に載っている設置数です。
心の相談(電話・LINE)の番号は仕事がつらい・限界のときの相談先:電話・LINEの窓口と受付時間、警察の番号は職場で暴力・脅しを受けたら:110番と#9110、警察への相談の仕方にまとめています。
労働局の2つの窓口:総合労働相談コーナーと雇用環境・均等部(室)
パワハラで最初に使いやすいのが、都道府県労働局の2つの窓口です。
総合労働相談コーナーは、解雇・配置転換・賃金の引下げ・いじめや嫌がらせ・パワハラなど、あらゆる分野の労働問題を受け付けます。働く人と事業主のどちらからも相談でき、面談と電話で対応しています。専門の相談員が不在の日時がある窓口もあるため、行く前に電話しておくと確実です。労働基準法などの違反の疑いがあるときは、労働基準監督署など権限を持つ部署に取り次ぎます。詳しくは総合労働相談コーナーとは?予約不要・無料でできる相談と次の手続き。
**雇用環境・均等部(室)**は、パワハラ・セクハラ・マタハラなどハラスメントを担当する部署です。相談に加えて、労働局長による援助(会社への助言・指導・勧告)と、調停の申請を受け付けます。厚生労働省の案内では、援助と調停は無料で、関係者以外に内容は公にされません。番号は担当する法律ごとに分かれている局もあるので、所在地一覧PDFで「パワハラ(労働施策総合推進法)」の担当を探します。詳しくは労働局のハラスメント相談窓口:雇用環境・均等部(室)でできること。
| 比べる点 | 総合労働相談コーナー | 雇用環境・均等部(室) |
|---|---|---|
| 向いている人 | パワハラかどうか迷う、ほかの問題も重なっている | パワハラと分かっていて、会社に働きかけてほしい |
| 主な手続 | 相談、助言・指導、あっせん(いじめ・嫌がらせ等)の案内 | 相談、労働局長の援助、調停 |
| 予約 | 不要 | 事前に電話するとスムーズ |
労働基準監督署と、平日の夜・土日に電話できる窓口
労働基準監督署は、労働時間・賃金・解雇などの労働条件、職場の安全衛生、労災保険を担当します。パワハラと一緒に残業代の未払いや有給の拒否がある、パワハラで体を壊して労災を考えている、というときの窓口です。パワハラそのものの相談は雇用環境・均等部(室)が担当です。違いは労基署と労働局の違い:パワハラはどちらに相談するのが合うかで比べています。
労働条件相談ほっとラインは、平日の夜と土日祝に開いている厚生労働省の委託事業の電話です。扱うのは違法な時間外労働や賃金不払残業など、労働基準関係の法令の問題で、セクハラ・パワハラ・マタハラなどは原則として専門の窓口を案内されます。ほっとラインから会社に指導することもできません。夜しか時間が取れない人が、残業や賃金の問題を相談する窓口と考えておきます。
法テラスのサポートダイヤルは、パワハラ・解雇・賃金未払いなどについて、合う窓口や法的な手続を無料で案内してくれます。名前を言わずに何度でも使えます。経済的に余裕がない人には無料法律相談(収入・資産などの要件あり、同じ問題で3回まで)もあり、その申込みでは名前などを伝えます。24時間受け付けるメールフォームもあります。
人権相談・フリーランス・外国語・公務員の窓口
みんなの人権110番(法務省)は、法務局の職員か人権擁護委員が相談を受け、秘密は守られます。最寄りの法務局につながり、法務局・支局での面接相談もできます。電話をかけると自動音声で相談の種類を選ぶ仕組みです。電話のほか、インターネット人権相談のフォームから送ることもでき、後日、法務局からメール・電話・面談で回答があります。
フリーランス・トラブル110番は、業務委託で働く人の発注事業者とのトラブル(ハラスメントを含む)を受け付けます。厚生労働省の委託で第二東京弁護士会が運営し、弁護士が相談に応じますが、代理人になることや相手との交渉はしません。電話のほか、メール(フォーム)や予約制のビデオ通話もあります。
外国語で相談したい人は、厚生労働省の外国人労働者向け相談ダイヤル、ほっとラインの外国語番号、法務省の外国語人権相談ダイヤルが使えます。言語ごとの番号と曜日は外国人労働者のパワハラ相談先:外国語で相談できる公的窓口にまとめています。
公務員は窓口が違います。国家公務員は人事院の相談窓口か所属府省の人事担当、地方公務員は人事委員会(公平委員会)や人事担当課、公立学校の教員は教育委員会です。詳しくは公務員のパワハラ相談先と対処:人事院・人事委員会など民間と違う窓口を読んでください。
窓口に電話する前の手順
番号が分かったら、電話の前に次の順で準備すると、限られた時間で話が進みます。
- 自分の地域の窓口を探す。 総合労働相談コーナーは厚生労働省の都道府県別一覧、雇用環境・均等部(室)は所在地一覧PDFで探す
- 受付時間と、面談なら来所の可否を電話で確かめる。 相談員が不在の日時がある窓口もある
- 話すことをメモにする。 いつ・誰に・何をされたか、続いている期間、証拠、体や仕事への影響、望む解決
- 聞きたいことを2〜3個に絞る。 例:「これはパワハラの相談として扱ってもらえるか」「会社に働きかけてもらう方法はあるか」
- 教わった窓口・手続・担当者の名前を記録する。 次に相談するときの材料になる
電話での最初の一言の例:「職場の上司からの言動について、パワハラの相談をしたくてお電話しました。今日は、どんな手続があるのかと、面談の予約が必要かを伺いたいです。」
話す内容の整え方はパワハラ相談の準備チェックリスト:持っていく記録と伝える5項目、どの窓口から使うかの考え方はパワハラの相談はどこへ?窓口ごとにできることと選ぶ順番で扱っています。平日の昼に時間が取れない人は、次の記事で夜間・土日に使える窓口を確かめてください。
よくある質問
Q. 総合労働相談コーナーの電話番号はどこで分かりますか?
全国で一つの番号はなく、都道府県労働局や労働基準監督署の中などにあるコーナーごとに番号があります。厚生労働省の「総合労働相談コーナーのご案内」のページから都道府県別の一覧を開き、職場か自宅に近いコーナーを探してください。受付時間や女性相談員の有無もその一覧に載っています。
Q. 携帯電話から無料でかけられる窓口はどれですか?
この記事の表で「0120」から始まる番号(労働条件相談ほっとライン、フリーランス・トラブル110番)は無料です。「0570」から始まる番号(みんなの人権110番、法テラスのサポートダイヤル、外国人労働者向け相談ダイヤルなど)は通話料がかかります。総合労働相談コーナーや労働局の番号は、窓口ごとに一覧で確かめます。
Q. 窓口の受付時間が変わることはありますか?
あります。特に厚生労働省の委託で運営される電話相談は、年度ごとに受託先や時間が変わることがあります。この記事は2026年10月23日に公式ページで確かめた内容です。かける前に、表にある出典のページで最新の時間を見ておくと安心です。
出典・参考にした公的な情報
- 総合労働相談コーナーのご案内(厚生労働省)
- 職場におけるハラスメントの防止のために(雇用環境・均等部(室)の相談)(厚生労働省)
- 雇用環境・均等部(室)所在地一覧(PDF)(厚生労働省)
- 相談窓口等一覧(労働基準監督署ほか)(厚生労働省)
- 労働条件相談ほっとライン(厚生労働省(確かめよう労働条件))
- 外国人労働者向け相談ダイヤル(厚生労働省(確かめよう労働条件))
- みんなの人権110番(法務省)
- インターネット人権相談受付窓口(法務省)
- 外国語人権相談ダイヤル(法務省)
- 法テラス 労働トラブルの相談窓口(日本司法支援センター(法テラス))
- フリーランス・トラブル110番(厚生労働省(第二東京弁護士会に委託))
- あかるい職場応援団 ハラスメントの相談窓口(公務員等)(厚生労働省)
出典の確認日:2026-10-23。制度や受付条件は変わることがあります。手続きの前に、各窓口の最新の案内を確認してください。
この記事は一般的な情報で、個別の法律判断・医療的な診断をするものではありません。