休職と復職 / 文例

適応障害で休職を言い出せないとき:上司・人事への伝え方の例文

この記事のもくじ
  1. 適応障害で休職を言い出せないとき:先に決める3つのこと
  2. 誰に、どの順で伝えるか
  3. 口頭で伝えるときの例文
  4. 直接話せないときのメール文例
  5. 言い出せない気持ちが強いときに

適応障害で休職を言い出せないときは、「誰に・何を・どの方法で」伝えるかを先に決め、言うことを短い文にして読み上げると、切り出しやすくなります。伝える内容は「医師から療養が必要と言われた」「休職の手続きを相談したい」の2つで十分で、病名や細かい事情まで話す必要はありません。上司がパワハラの相手なら人事に先に伝えてよく、対面がつらければメールでも、体調によっては家族からの連絡でも始められます。この記事の例文は、名前と日付を入れ替えればそのまま使えます。

適応障害で休職を言い出せないとき:先に決める3つのこと

言い出せない理由の多くは、「何から話せばいいか分からない」「どう返されるかが怖い」の2つです。話す前に次の3つを決めておくと、その場で考えることが減ります。

  1. 伝える相手。 次の章の表で決めます。
  2. 伝える範囲。 「療養が必要と言われたこと」「休職したいこと」「手続きを教えてほしいこと」。パワハラの話をこの場でするかは別に決めます。休職の連絡とハラスメントの相談を一度に済ませようとすると、話が長くなり、肝心の手続きが進まないことがあります。
  3. 伝える方法。 対面、電話、メール。体調と相手との関係で選びます。

できれば受診を先に済ませ、医師の判断を聞いておきます。「医師にそう言われた」という事実があると、自分の気持ちを説明しなくても話が進むからです。診断書の頼み方はパワハラで休職する診断書のもらい方:医師に伝えることと出し方を見てください。

誰に、どの順で伝えるか

ふつうは直属の上司に伝え、上司から人事に話が回ります。ただ、パワハラが絡むときは、その順番が使えないことがあります。

状況 最初に伝える相手 ひとこと
上司との関係に問題はない 直属の上司 上司から人事への連絡を頼む
上司がパワハラの相手 人事、または上司のさらに上の人 「上司には人事から伝えてほしい」と頼んでよい
人事担当がいない小さな会社 総務の担当や社長 話しやすい方から
産業医や保健師がいる 健康管理の担当 健康相談として先に話し、手続きは人事へ

厚生労働省の職場復帰支援の手引きは、休業の始めに、労働者から管理監督者に診断書が出され、管理監督者が人事労務管理スタッフに連絡する流れを示しています。会社の中で「上司から人事へ」が標準の流れだとしても、事情があって上司を通せないなら、人事に直接出してよいかを人事に聞けば足ります。

口頭で伝えるときの例文

対面や電話で伝えるときは、最初の一言で用件を言い切ります。前置きが長いほど、言い出すタイミングを逃しやすくなります。

上司への例文:「お時間をいただきありがとうございます。体調のことでご相談があります。しばらく前から眠れない状態が続いていて、病院を受診したところ、医師から仕事を休んで療養が必要だと言われました。休職の手続きを進めたいので、人事にもつないでいただけますか。」

人事への例文:「○○部の△△です。体調不良で通院していて、主治医から療養が必要と言われ、診断書をいただきました。休職をお願いしたいと考えています。就業規則の休職の手続きと、必要な書類を教えていただけますか。なお、事情があり、上司にはまだ伝えていません。」

伝えたあとは、相手からいろいろ聞かれます。答えを用意しておくと、その場で追い詰められずに済みます。

聞かれやすい質問と返し方の例
聞かれること 返し方の例
「いつ戻れそう?」 「診断書の期間は○か月です。その後は主治医と相談して決めます。」
「病名は?」 「詳しくは診断書をご覧ください。」
「もう少し頑張れない?」 「医師から療養が必要と言われているので、休ませていただきたいです。」
「仕事はどうするの?」 「進行中の案件は一覧にしてお渡しします。」
「原因は職場のこと?」 「そのことは、改めて別の機会にご相談させてください。」

引き止められても、その場で結論を出す必要はありません。「医師の意見なので、手続きを進めさせてください」と繰り返せば十分です。

直接話せないときのメール文例

対面や電話で話そうとすると動悸がする、上司の前に出られない、というときはメールで伝えて構いません。文字で残るので、後で「聞いていない」と言われにくい面もあります。件名だけで用件が分かるようにします。

上司宛て(件名:体調不良による休職のご相談) 「○○課長 お疲れさまです。△△です。体調が優れず通院しており、医師から当面の療養が必要と言われました。大変申し訳ありませんが、明日から休ませていただき、休職の手続きを進めたいと考えています。進行中の業務は一覧にまとめ、本日中にお送りします。手続きについては人事にも相談いたします。」

人事宛て(件名:休職の手続きについてのご相談) 「人事部 ○○様 ○○部の△△です。体調不良のため通院しており、主治医から療養が必要との診断を受けました。休職の手続きをお願いしたく、必要な書類と流れをご案内いただけますでしょうか。体調の都合で、当面はメールでのやり取りをお願いできると助かります。直属の上司には、人事からお伝えいただけるとありがたいです。」

メールも書けないほどつらいときは、家族に連絡を頼む方法があります。家族には「本人が体調不良で、医師から療養が必要と言われていること」「連絡は当面メールでお願いしたいこと」をメモにして渡します。会社への手続きの全体はパワハラ休職手続きの流れ:就業規則の確かめ方と休職届の書き方で確かめられます。

言い出せない気持ちが強いときに

「迷惑をかける」「戻る場所がなくなる」という気持ちが、言い出す前の一番の壁かもしれません。体調を崩した状態で働き続けると、ミスが増えたり、欠勤が突然続いたりして、かえって周りへの影響が大きくなることもあります。休職は、療養して戻るための会社の制度で、使うために置かれています。

罪悪感が強くて休むこと自体に踏み切れないなら、適応障害の休職に罪悪感があるとき:甘えではない理由と休み方で、その気持ちとの付き合い方を整理しています。休職までの全体の流れは適応障害・パワハラで休職するには:診断書から復職・退職までの流れにまとめました。消えてしまいたいと思うほど追い詰められているときは、会社に伝えるより先に、仕事がつらい・限界のときの相談先:電話・LINEの窓口と受付時間の窓口に連絡してください。

よくある質問

Q. 休職を伝えるとき、病名まで言わないといけませんか?

口頭で伝える段階では「主治医から療養が必要と言われた」で足ります。病名は診断書に書かれるので、会社が手続きのために知るのは主にその書類からです。話すのがつらければ「詳しくは診断書をご覧ください」と返して構いません。

Q. 家族に代わりに会社へ連絡してもらってもいいですか?

本人が電話もメールもできないほど不調なときは、家族が「本人が体調不良で、医師から療養が必要と言われている」と会社に伝えることはよくあります。ただ、休職届への記入など本人の意思確認が必要な手続きは、体調が落ち着いてから本人が行うことになります。家族には、伝えてほしい内容をメモで渡しておくと行き違いが減ります。

Q. 言い出せないまま無理に出勤を続けてしまっています。どうすればいいですか?

まず受診して、医師に今の状態を伝えることを優先してください。医師から休養が必要と言われれば、会社に伝えるときの一番の根拠になります。会社に話す前でも、有給休暇を使って数日休み、その間に伝える準備をする方法もあります。

出典・参考にした公的な情報

出典の確認日:2026-10-23。制度や受付条件は変わることがあります。手続きの前に、各窓口の最新の案内を確認してください。

この記事は一般的な情報で、個別の法律判断・医療的な診断をするものではありません。

パワハラ休職手続きの流れ:就業規則の確かめ方と休職届の書き方

適応障害の休職に罪悪感があるとき:甘えではない理由と休み方

パワハラで休職する診断書のもらい方:医師に伝えることと出し方

適応障害・パワハラで休職するには:診断書から復職・退職までの流れ